プロフィール

からこと

Author:からこと
『からだにいいこと』は全国の書店で、毎月16日(近畿・東海は15日)に好評発売中!ダイエット・健康の情報をはじめ、編集部が最近気になっていることを気ままにレポートします!
http://www.shodensha.co.jp/karakoto/

カレンダー

05 | 2011/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初ボランティアを体感! 福島県いわき市小名浜に行きました

こんにちは。山下です。

今回は、観光ではありません。初のボランティアです。
先週土曜日(6月4日)に、福島県いわき市小名浜に行ってきたことを書きます。
ボランティアに興味がある方、行ってみようかなと思っている方の参考にもなればと思います。

実は、これまでボランティアは「1日だけ行っても役に立たないだろう」とか、「時間がとれる人に任せよう」などと勝手に思って、行くことも検討していなかったのです。
ところが、新聞で「GW後にボランティアの数が減っているが現地ではまだまだ必要」という記事を読んだり、会社の顧問税理士と話をしていて「すでにボランティアに行った」という話を聞きました。
「とりあえず行かねばならぬホトトギス」ということで行くことにしました。

まずは、どこにどうやって行くかから調べました。
分かったことは、ボランティアの派遣の調整は、各地域の「●●市ボランティアセンター」のようなところが行い、働く時間は、だいたい朝の9時半から16時ということでした。

次に行き方です。「前日に現地入りで宿泊」「前日からの夜行バス」「当日早朝出発」の3つの方法が候補にあがり、夜行バスはボランティア団体や旅行会社が運行しているバスなどがホームページで見つかりました。1日ボランティアは、宮城県の石巻市が行き先として多かったです。
ただ、行くことを決めたのが行く数日前ということもあり、ボランティア専用のバスも、夜行高速バスもいっぱいでとれませんでした。
当日の新幹線だと宮城県のボランティアセンターまで行きつかない、前泊も時間の関係で厳しいということで、早朝に車で行くことにしました。


そして決めたのが、福島県いわき市の「小名浜ボランティアセンター」でした。
http://onahama-volunteer.jimdo.com/

事前に予約などをするのか電話で問い合わせをしたところ、当日9時半までに現地に来てくださいということでした。
車で1人で行くのは、運転がきついということで、千葉県に住んでいる弟を誘ったところ、「行こう」と快諾だったので一緒に行くことにしました。

行くにあたって、ボランティア保険に入ったり、持っていくものの準備をしました。行って間違いなく働けるように、以下のものを買いそろえて行ったのですが、実は現地で借りることができるものが多かったです。

・ボランティア保険(地元の社会福祉協議会で加入600円)…現地にて無料で加入できた
・シャベル…現地にて借りれた
・長靴…現地にて借りれた
・防塵マスク…現地にて支給された
・目を守るゴーグル…現地にて借りれた
・手袋(防水のビニール軍手か作業用の皮の手袋)
・あとは、汚れてもいい服装、タオル、帽子、飲み物、昼食、ゴミ袋、着替えなど。


さて、ついに当日がきました。
朝4時ごろに車で出発し、千葉で弟を乗せて、常磐道を北に向かいます。

「現地はどんな状況だろう」「どんな仕事なのだろう」「どんな人たちがいるのだろう」「体力的に大丈夫か」などと不安を語りながら、戦後の「シベリアの強制労働に比べたら大したことない」などと自分を落ち着かせながら向かいます。
(注:ちょうど山崎豊子さんの「不毛地帯」というシベリアの強制労働の厳しさが出てくる小説を読んだばかりなので、そういう発想になっています)

途中、茨城県の中郷サービスエリアで、名物の納豆つき朝定食(500円でボリュームもあってうまい)で腹ごしらえをして、8時ごろにはいわき市に到着しました。

1時間近くあるので、ちょっと海のほうも見てみようということで、小名浜港に向かいました。海に近付くと、信号機が壊れて光っていなかったり、道路のあちこちが陥没したり、傾いたり、倒れている家などがたくさんありました。どこまでが地震で、どこからが津波の影響かは分からなかったのですが、海に近づくにつれて、急に何もかもが厳しい状況でした。

また、小名浜港には「アクアマリンふくしま」という水族館があり、7月末ごろオープンを目標に復興を進めているということをHPで見ていたので、近くで様子を見たいと思ったのですが、さらに沿岸近くの道は通行止めで行けませんでした。
近くのショッピングなどの観光拠点である「いわき・ら・ら・ミュウ」も同様でした。

地盤もがたがたで、復旧は本当に厳しいと思いますが、元気や癒しがある地域の核になる施設の復興は波及効果も大きいので、がんばってほしいと思いました。

他、いわき市には「スパリゾートハワイアンズ」という、フラガールが有名な大きな温泉施設があり、そこは10月中の再開を目指しているとのことです。

1アクアマリン福島
<アクアマリンふくしま>

さて、その後、ボランティアセンターの近くの小名浜公民館に車を止めました。
1台の東京のナンバーの車が止まっていて、40代後半ぐらいのボランティアとおぼしき方が準備をしていました。話しかけたところ、これまでも3回ぐらい来たことがある方で、これまでにどんな作業をしたか、装備についてゴーグルは絶対したほうがいいことなどを教えてくださいました。いろいろ参考になることが聞けて、大分気持ちが落ち着きました。
そして、一緒に近くボランティアセンターに向かいました。

2ボランティアセンター
<ボランティアセンター(倉庫のようなところです)>

ボランティアセンターにはすでに何人かが来て待っていました。そして9時ごろになると、続々と50人以上の人が集まり、早めに登録受付がスタートしました。女性は全体の2割ぐらいでしょうか。

新規の人と、過去にここで登録したことがある人に分かれて受付をします。
受付をすると名前を書いたシールをもらって肩に貼ります。
そして、新規の人は約30名ずつが集まり、オリエンテーションで注意事項の説明が5分程度あります。
それが終わると、仕事の割り当てです。ボランティアセンターに依頼があった仕事ごとに必要な人数が割り振られていきます。過去の経験者がリーダーになり、とりまとめや報告を担います。私は車で15分ぐらいの「折戸地区」の側溝掃除に決まりました。

3ボランティアの注意事項など
<ボランティアの注意事項など>

また、現地への移動はボランティアの車に分乗するということで、車を出せる人は手をあげてくださいという呼びかけがあり、私も5人乗れますということで手をあげました。
そこで、必要な人はマスクをもらったり、ゴーグルを借りるなどして、5人で車に乗って出発です。私の車は5人とも初ボランティアでした。

現地に到着すると、順次100人近くの人が集まってきて、作業地域により3班に分かれました。
折戸地区は港の近くの海沿いに、住宅や水産会社が並んでいるざっと100m×400mの地区で、縦横にまっすぐの道で区画が分かれています。

やることは、道路の両側にある側溝の掃除です。ヘドロと砂とガレキがまざったものが溝に溜まって、水が流れずに、臭いもきつくなっています。

シャベルなどを持って、割り当てエリアに行くと、地元の方々(年配の方が多い)が数10人で作業を開始していました。我々は地元の方々と段取りを簡単に話して、一緒に作業を進めます。
段取りとしては、3人ぐらいが側溝のフタを外して道路に置きます。これがコンクリート製で厚みが10センチぐらいあって、重さは20キロ(推定)ぐらいあり、気をつけないと道路との間に指を挟んだりすると怪我をします。

フタをとったところから、溝にたまっているものをシャベルですくっては「土のう袋」に入れていきます。きれいになったら、消防用のポンプ車で、溝に水をたくさん流します。
そして、「泥やがれきが詰まった土のう袋」を軽トラで集積所に移動して、最後にフタをしめて終了です。

4側溝の掃除
<側溝の掃除>

まずは、午前中に2時間働き、12時から1時間は昼休み休憩です。
昼休みは、海が見える堤防の近くに行き、弟とボランティアセンターから私の車に乗った木津さん(劇団「文学座」の俳優さんです)と一緒に、持ってきたパンなどの昼ごはんを食べました。

5私(左)と木津さん(右)
<私(左)と木津さん(右)>

6弟
<弟>

あらためて、この折戸地区を見てみると、海に一番近いところにある家は、流されて土台だけになっていたり、家の中が津波に流されていたりと、津波が押し寄せたあとが生々しく残っています。また、岸から何10メートルか離れた家では見た目は大丈夫そうだったりと、同じ地区でも、海からの距離や立地によって、被害の大きさの違いが分かりました。

地元の方の気持ちを考えて、ボランティア中は写真撮影をしてはいけないのですが、昼休みに数枚撮りましたので、被災状況のイメージとして見てください。

7被災した家屋1
8被災した家屋2
<被災した家屋>

9港内で転覆した船
<港内で転覆した船>

13時から午後の仕事が始まり、みんなで協力して続きをやっていきます。
私はコンクリートのフタを外したり、戻したりを繰り返し続ける時間が長かったので、腕がぱんぱんになったり、握力がほとんどなくなりました。
15時すぎには予定の地域は完了して、本日の仕事は終了です。
一緒に働いた人は怪我もなく、みんなで最後までやりきることができました。
行く前は、4時間ぐらいの労働は少し短いようにも思っていましたが、ちょうど限界ぐらいでした。

側溝に水がスムーズに流れるようになり、「地元の方も臭いがきつかったので、きれいになって嬉しい。」「1日でこんなに進むとは思わなかった」などを言っていただき、私たちも嬉しかったです。

仕事が終わり、地元の方々と、そしてボランティアのメンバー同士で、「お疲れさまでした」「ありがとう」「がんばってください」とたがいに握手をしました。
一期一会ながらも一緒に働いた人たちと笑顔で握手をするこの時こそ、一番充実を感じる瞬間でした。


ボランティアセンターに戻り、報告書を書いたり、センターの方に気付いたことなどを伝えて、16時頃には終了しました。一緒に働いた人たちと、センターのコーヒーをいただきながら少し話をして解散しました。
他のチームの方は、がれきの中の思い出の写真を取り出して洗ったり、個人の家の泥出しなどがあったようでした。木津さんは泊まりで、翌日も参加するとのことでした。

それからは、弟と2人と車で10分ぐらいの「地切温泉 松屋」(日帰り500円)に行き、ひと風呂浴びました。しっかりと体を洗って、シャキっとしたお湯にゆっくりと入り、さっぱりしました。

10地切温泉「松屋」
<地切温泉「松屋」>

その後、いわき市にたくさんある地元の名スーパー「マルト」(安いし評判もよく業界では有名らしい)に寄って、お土産を買ったりして、晩御飯を食べて帰りました。道路は混まず(常磐道は原発の影響でいわき市までということもありあまり混まない)、千葉に寄って、22時には自宅に帰ることができました。

11いわき市のスーパーマルト
<いわき市のスーパー「マルト」>

これから何年かかかると思いますが、原発が収まり、復興も進んで、小名浜が再び活気ある港町に戻ることを願いつつ、再度ボランティアか観光で行こうと思いました。

ボランティア、津波の被害、そしてそこに住む方々、「百聞は一見にしかず」でいろいろ体感できたいい旅でした。

その後、心配した筋肉痛はやっぱり激しく、翌々日まではあちこちが痛く、歩くのも不自由なぐらいでしたが、火曜日には収まり、体脂肪率を計ってみると1%ぐらい下がっていました。どうやら筋トレ効果もあったようです。
シャベルとか長靴とか買って1回だともったいないし、またどこかに行こうと思います。
スポンサーサイト
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。